「試験データ」
防藻対策で銅板を採用している処理場の皆様!これでも水路に銅板を採用しますか?銅製の水槽では魚は生きることが出来ません!
純 銅容器
緋 鮒 エ アレーション
死 滅
打 抜き水(飲料用)を純銅容器に汲み置きする。
汲 み置き24時間後の水に緋鮒を入れ、エアレーションで空気を注入する。
24~72 時間で死に到る
緋鮒による生体試験報告
・試験に飲料用の打抜き水を使用しました。
・打抜き水の銅イオン量は0.01mg/l、 pH値は6.7
・純銅容器に汲み置きした水の24時間後の銅イオン 量は0.44mg/l
・24時間後に2匹の緋鮒が死んだ時の銅イオン量は0.45mg/l
・72時間後に緋鮒がすべて死んだ時の水に含まれて いた銅イオン量は0.41mg/l
銅濃度と魚(ワキン)の致死時間 表3.6/サ イエンティスト社・水生生物と重金属(1)銅より抜粋

環境水銅濃度 10ppm 5ppm 1ppm 0.7ppm 0.5ppm 対 照
生 存時間(時) 3.6 5.8 21.0 23.5 34.8
銅の毒性試験(TLm試験) /サイエン ティスト社・水生生物と重金属(1)銅より抜粋
TLm とは一般的には半数致死濃度と呼ばれており、LC50と同義語である。
供試生物 銅の形態 TLm(Cu ppm) 実験方法
ニジマス
(Salmo gairdneri)
CuSO4 48hr:0.75 換水式
ヒメダカ
(Oryzias latipes)
CuSO4 24hr:7.2
48hr:2.4
72hr:1.8
止水式
止水式
止水式
コイ
(Poecilia reticulata)
CuSO4 24hr:0.42~0.50 止水式
カキ(日本産)
(Pacitic oyster)
CuSO4 96hr:1.9
96hr:0.56
換水式
流水式
ミジンコ
(Daphnia pulex)
CuSO4 3hr:0.50
6hr:0.35
止水式
止水式

実際の自然環境条件のも とでは、このような短時間だけ高濃度の銅が生物に作用していることは希であり、致死濃度以 下での長期間にわたる影響の方が重要である。
銅の水質基準
水産用水質基準 0.0009mg/l 水道法による水質基準 1mg/l
農業用水質基準 0.02mg/l 水 質汚濁防止法・排水基準 3mg/l
銅がもたらす水生生物に対する警告 /サイエン ティスト社・水生生物と重金属(1)銅より抜粋
魚 類の生殖に対する銅の有害作用は、水産資源の減少を招くことになるの で、漁業被害の立場からは見逃すことが出来ない。
水 生生物に対する銅の毒性は、他の重金属と比較した場合、水 銀と並んで非常に強く、銅が原因となる水 生生物の被害例は数多くみられる。
極 く低濃度の銅の場合でも瞬時的に水 生生物の生理作用に影響を及ぼす場合もある。特に銅 の嫌忌作用などは、漁業 活動に重大な影響を及ぼす。
銅 は人に対しては毒性が低く、中毒症はほとんど見られないが、水生生物に対しては強い毒作用を示 す。
水 生生物も銅は栄養素として必 須元素であるが、環境中の濃 度が高くなると一転して強 い毒性を発揮する。
水 中の銅はやがては沈降して低質化するので、銅汚染の進行している水域で は底質の銅濃度が増加する。

以上 のことから、金属銅は人間にとっては有要な金属でも水棲生物には微量の銅イオンの溶出 が重大な影響を及ぼすことになります。
防藻対策に利便性を重視して銅板貼り工 法を採用する前に、もう一度、水棲生物と共存できる方法を考えま しょう。
電力会社など民間企業では防藻・防汚対 策で銅板は不採用です。それは漁 業被害を回避するためです。
ラインガードは環境 に配慮し、水棲生物と共存で きるよう、銅イオンの溶出を抑制し た防藻塗材です。
銅板とラインガードの銅溶出量の比較


銅板 ラインガード
溶 出Cu量
mg/l
溶 出Cu量
mg/l
1 日浸漬 0.44 0.09
30 日浸漬 1.23 0.07
※銅板はラインガードと比較して銅溶出量が1日で5倍、30日では15倍 以上です。
ライン ガード溶出試験表
試料名\分析 項目 Sn Cd As Pb PCB Hg
ラ インガード
検出されず
検出されず
検出されず
検出されず
検出されず
検出されず
ラインガード殺菌効果試験表
試料名\細菌 数 一般細菌数  (個/ml) 大腸菌群数  (個/ml)
汚 水(下水) 2,000,000 45,000
ラ インガード 10,000 0
※ このデータは上記の汚水にラインガードを24時間浸漬後に測定した細菌数です。



ライン ガード試験成績表
項目 試験成績 試験方法
付着力 14kgf/ 建研式接着力 試験による
耐ひび割れ ひび割れなし JIS A- 6916 ひび割れが発生しないこと
衝撃試験 異常なし JIS A- 6910 変形、はがれ、ひび割れを生じない
吸水試験 0.60 JIS A- 1404
透水試験 0.15 JIS A- 1404 水圧:3kg/
耐候性 異常なし 促進耐候試験
W-O-M (サンシャイン) 500時間
耐汚染性 良好 浸漬15年  下水処理場(今治市)